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2018/05/31

東洋医学における腎のはたらき

こんにちは井戸です。

東洋医学の五臓をご紹介していますが、今回は『腎』をご紹介します。

 

まず西洋医学の腎臓のはたらきをご紹介します。

・体内の水分量の調節

・体の中の老廃物やいらない水分をろ過しきれいにする

 骨髄に働き、赤血球の生成を促すホルモンや血圧を調整するホルモンを分泌する

といった働きがあります。

 

では東洋医学における『腎』はどのようなはたらきがあるのでしょうか?

東洋医学の腎では体内の水分量を調節するはたらきもあり、水分量が多いと多い水分を膀胱へ送り排泄するはたらきがあります。これは西洋医学の腎臓とはたらきと似ているところがあります。

しかし東洋医学における腎のはたらきはそれ以外にもあります。まず先天の気と呼ばれる気を保存する働きがあります。先天の気とは受精するときに両親から貰う気の事で生命活動に欠かせない物です。もしこの先天の気がなくなると人は生きることが出来なくなり死に至ります。もし腎のはたらきが弱まるとこの先天の気をうまく活用できなくなり、成長や生殖の支障をきたし発達障害、早期老化などが進みます。

そしてもう一つ大事なのが納気作用と呼ばれるはたらきです。呼吸は西洋医学では肺のはたらきによって行われますが、東洋医学では肺と腎が協力して呼吸を行い、特に腎は吸気のはたらきを担います。このはたらきが納気作用です。もし納気作用が衰えるとうまく吸気が出来なくなり吸気時のせき込み、小児ぜんそく、気管支ぜんそくなども起こります。

 

腎は骨、耳、毛髪などと密接に関わり、腎が不調の際は耳鳴りや脱毛などが起こりやすく、不調を起こす要因として塩辛い食べ物、寒さ、長時間の立ち仕事などがあります。

 

今回は腎のはたらきをご紹介しました。

次回は五臓の最後の1つ『心』をご紹介します。

 

〜五臓について〜

肝のはたらき

脾のはたらき

肺のはたらき

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